中野山遺跡・北山城跡現地説明会写真 2013/10/5

煙道付炉穴
約1万年〜8,000年前の縄文時代早期の遺構で、今回約130基見付かった。
本来は土が赤く焼けている部分は下の再現写真のように土のトンネルとなっている。
写真の炉穴から押型文土器片が出土。
煙道付炉穴の再現
住居から離れた野外に設置され、手前の大きい穴で燃料を燃やし、奥の小さい穴から煙を排出し、その煙で食物を燻し保存食を作ったのではないかといわれている。
集石炉
縄文時代早期
底の土と、一部の石が赤く変色している。食品を底に並べた石の上に置いて蒸し焼きにしていたのではないかといわれている。
弥生時代の竪穴住居
近接棟持柱建物
弥生時代中期〜後期? 桁行き6間梁間2間
この遺跡では1棟が見付かっている。
手前の写真は伊勢神宮の正殿。あまりこの写真に引っ張られないように!
堀立柱建物
飛鳥〜奈良時代
4棟の方向が揃っている点に注目(ピンク色のテープ)
赤い×印のある杯蓋(つきぶた)
洗浄中に発見されたという。
このような須恵器は鍛冶集団に関係するとされる。鉄サイも出土し、過去に近くの遺跡ではふいごの羽口が出土している。またこの辺りは平安時代に編纂された和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)に見える大金郷に属したといわれている。

北山城の平坦面を持つ土塁
主郭南西部に当たる。
黒い地層は地山であり、その上に盛り土し平坦面を作り出している。
手前は谷状になり、堀とも考えられる?。
北山城跡から南西方向の眺望
遠くに鈴鹿山脈の御在所岳、鎌ケ岳を望む。
高速道路の橋脚工事が迫っている。